タイ語の単語:「เป็น」「คือ」
タイ語のコピュラみたいなやつを学んだ。「เป็น」「คือ」の2つで、どちらも日本語では「~である」と訳せる。これは外国語学習によくある「母語では区別のない事象が学習言語には区別があるので頑張って覚えましょう」というやつである。以下は『タイ語の基礎』三上直光、白水社から引用した。
・เป็น
読み方は[pen]。「Aเป็นB」は「AはBという属性を持っている(持つ)、AはBという状態にある(なる)」とある。Bの位置にはふつう、Aの職業、地位、身分、性質、病名などを表す名詞が来る。
例文:
ผมเป็นนักเรียน「僕は学生です。」
(補足)タイ語は分かち書きしない。SVO言語であり、上の例文は日本語でいえば「僕・である・学生」となる。
・คือ
読み方は[khɯɯ]。「AคือB」は、AとBが同一のものを指し示す場合、つまりAとB との間に「AイクオールB」という等価関係があることを述べる場合に使う。
例文:
นี้คือปลา「これは魚です。」
(補足)上の例文は日本語でいえば「これ・である・魚」となる。
「เขาเป็นพ่อของคุณ」「เขาคือพ่อของคุณ」はどちらも「彼はあなたの父です」と訳せる。違いは以下の通り。
前者(เป็น)・・・「彼はあなたの父という属性の持ち主である」
後者(คือ)・・・「彼はあなたの父と一致する」
「彼はあなたの父なのだから、少しは彼の立場を理解しなさい」という意味を説明する場合は前者がふさわしい。一方、後者は彼が自分の父だということを知らない人に真実を打ち明けるような場合に使うことができる。
微妙な意味の違いを調整するのは難しい…。