タイ文字
最近、僕はタイ語を勉強している。
タイ語は見慣れたローマ字体系ではなく、独自の文字体系を持つためタイ語学習のネックになっている(むしろそれがやる気にもつながっているのだが)。今のところ分かっているタイ文字のメモを簡単に書く。
タイ文字は以下を覚える。
- 子音字
- 母音記号
- 声調記号
- その他の記号
1. 子音字
タイ文字の子音字は全てで42字ある。ただし、廃止された文字を含めれば44字ある。ひとつの音価に対して複数の文字があるのが特徴的であり、分かりづらいところでもある。子音字の一覧があり、「コーカイ」(ก ไก่)という。コーカイの読み方は次の通り。
その文字の音価 + [ɔɔ] + その文字が使われている代表的な単語
[ɔ]は[o]より一段階広い母音のことである。代表的な単語は慣習的に決まっていて、他の単語に置き換えない。コーカイの始め3個を例に挙げる。
- ก กอ ไก่ kɔɔ kài
- ข ขอ ไข่ khɔ̌ɔ khài
- ค คอ ควาย khɔɔ khwaai
タイ語は開音節・閉音節の両方がある。以上のことは頭子音のみで、末子音では別の音価を持つ。末子音は[k][t][p][ŋ][n][m][y][w]しかなく、普通その文字の音価と同じ調音点の子音が末子音の音価として選ばれる。
その他例外もあるが、省く。
2. 母音記号
タイ文字の母音記号は全てで24種類である。字ではなく記号とするのは、母音記号が単体でたつことはできず必ず子音字に付属していないといけないからである。もし母音単体だけの音節を表す場合は[ʔ]を音価に持つ「อ」を用いて表す。おもしろいのは母音記号が上下左右につくという点である。タイ語の音韻では短母音・長母音の区別があるため文字でもそれが反映され、違う母音記号が使用される。さらに末子音があるかないかでも区別されるため、母音には基本的にそれぞれ3種類の母音記号があるということである。
3. 声調記号
タイ語には声調が5種類あり、それが記号として書かれる。記号自体は4種類しかないが、何もつかないという場合も含めれば5種類になる。それぞれの記号が1個の声調を常に示していればいいのだが、そのようにはなっていない。全ての子音字は3種類のグループのどれかに属していて、どのグループとどの声調記号がついているかで声調が読みとるようになる。また、末子音があるかないかも基準の一つである。声調記号は必ず子音字の上に書く。
4. その他の記号
繰り返し記号・省略記号・黙音記号がある。